「潮の動きによる時合い」と「まずめの時合い」、この二つは釣りをするうえで基本
となる時合いですね。でもそれだけではどうしても釣果にむらが出ていました。
そんな時、月の引力が人間をはじめとする動物の行動に影響を与えるという衝撃
的な内容の書籍に巡り会い、その日から私の研究が始まりました。
一万件を超える釣果データから、月齢と釣果との関連についての仮説を立てては
検証し、検証してはまた仮説を立てての繰り返しの日々の中で、遂にある方程式
が存在することをつきとめたのです。それが「時間月齢方式」です。
大漁時刻表には、この「時間月齢方式」
によって割り出した「大物と遭遇する可能
性の高い日時」を記載してあります。
基本
となる
「潮の動きによる時合い」と
「まずめ
の時合い」、そして実釣データとを合わせ
て算定し、大物が釣れる可能性の高い順
に、4段階にランク分けしてありますので
狙い目が一目瞭然です。
SS ・・・超スペシャル狙い潮
S ・・・過去多くの大型が遭遇・捕獲されているスペシャル狙い潮
A ・・・満潮・干潮の潮だるみにはS潮と同等の期待が持てる潮
B ・・・上級者の腕の見せ所となる苦戦覚悟の潮
これを見れば、いつ行けばより高い期待が持てるのかがわかります。もちろ
ん、天候や気温、水温の急激な変化、その他の要因により釣果に恵まれな
い場合もあるでしょう。それでも大漁時刻表を見てから釣行するのとそうでな
いのとでは釣果の期待値が大きく違います。ぜひ参考にされてください。
また、場所によっては満潮・干潮の潮だるみが1時間程度遅れる場所もあり
ますので、本書に記載されている予測時間帯が過ぎ去ったとしても油断して
はいけません。次のA潮やB潮で大型が上がるパターンもあるからです。現場の潮の状況をしっかり確認することが重要なのは言うまでもありません。
本書を手にとってくださった皆さまが夢の大物を手にされることを願ってやみ
ません。
時合いを絞り込む「時間月齢方式」
「潮の動きによる時合い」と「まずめの時合い」、
この二つは釣りをするうえで基本となる時合い
ですね。それに、私が導き出した「月齢から導き
出すある一定の法則による時合い」を複合させ
た時合い算出方法こそが「時間月齢方式」です。
時間月齢方式の概要を理解していただくために、
まず基本となる2つの時合いをおさらいしておき
ましょう。
まず、潮の動きによる時合い。
これは、「潮だるみの時間帯」が有望です。
海は約6時間ごとに満潮と干潮が交互に訪れています。
干潮から満潮へと潮が上げて行き、その後満潮を迎えて一時潮の動きが
止まり、それから干潮へ向けて下げ潮が動き始めるという、みなさんもす
でにご存じの動きです。
これによって、一日に4回の潮だるみが訪れます。
ここで言う「潮だるみ」とは、満潮と干潮の潮止まり前後約1時間半ずつに見ら
れる流れのゆるい時間帯を指します。
みなさんも潮見表(タイドグラフ)を見て満潮干潮の時刻を調べ、その前後に
釣行することが多いのではないでしょうか。
実は過去のデータから、大型魚の
ほとんどがここでヒットしていると言う事実があるのです。
・餌となる小魚や甲殻類が動き出すこと
・大型は老成魚で年を重ねている分、機敏には動けず、潮がごうごうと流れて
いる時より「潮だるみ」の時の方が餌をとりやすい
などの理由が考えられるでしょう。
次に、まずめの時合いです。
夜明け前後の薄暗い時間帯を朝まずめ、日
没前後の薄暗い時間帯を夕まずめと呼びま
すね。この「まずめ」時間帯も魚が活発に餌を
追う時間帯です。漁師や名人と呼ばれる釣り
師たちが夜明け前から出かけるのは、「朝ま
ずめ」を狙うためにほかなりません。
そして月齢による時合い
そして、もうひとつが、「月齢による時合い」です。これは一日の中の時間を指す
時合いではなく、どの日が釣れるかといった時合いです。つまり、月齢から釣れ
やすい日を導き出すことができるというわけです。
月は太陽との位置関係を変えながら月齢を重ねて行きます。満月から下弦へ、
下弦から三日月の形で徐々に細り新月へ、新月から三日月の形へ移行し今度
は徐々に太りながら上弦へ、そして上弦から満月へと刻々と表情を変えて行き
ますね。これが月の年齢です。そうです、満月から新月へ向かい、また満月になるまでの1
サイクルを月の一生にたとえて年齢のように数値で表したものが月齢なのです。
※月の形が満月か新月に近ければ近いほど干満差が大きくなると言えます。
逆に、半円状態(上弦か下弦)に近ければ近いほど干満差は小さいと言えます。
※表中に月齢として表示されているのは正午の月齢です。
この月齢を一ヶ月と言う期間でグラフ化してみると、大きくうねる曲線として表され
ます。
※一日の潮汐(潮位)曲線に似ていますがこれは干満差の推移を一ヶ月の期間で曲
線で表したものです。
昔から釣りの世界では、魚の食いが立つ「山」の時期と逆に食いが渋る「谷」の時
期とがあると言われ、その山と谷がうねりのように交互に押し寄せる現象が指摘さ
れていますが、そのうねりとこの月齢曲線とは実は一致しているのです。
潮見表には、小潮、長潮、若潮、中潮、大潮、中潮、小潮と移り変わる潮の大きさ
(干満差)が書かれていますよね。この潮の種類は月齢によって変化していますの
で小潮が谷、大潮が山だと言えます。
つまり、月齢で選ぶ場合に基本となるのは、山となる部分、すなわち、大潮とその
前後と言うことになります。
若いころから先輩に「石鯛は潮を知れ」と言われてきました。名人の後ろ姿を見ながら、また釣り談議を通して、
興味のあることは貪欲に取り入れて行く試行錯誤の日々でした。
そんな中、旧暦をもとにイシダイ釣行を2000回以上重ねた結果、釣れる潮と釣りにくい潮とがはっきり区別さ
れて行きました。
中潮では旧暦4日、28日で驚異的な5割以上の遭遇率をマーク。
大潮では旧暦14日、15日の満月時、29日、1
日の新月時がともに4割以上、小潮でも旧暦7日、9日と23日、24日で4割以上を記録しました。
残りの大半の潮では1~2割程度でした。
何かあるなとは思っていましたが、それが何なのかは解明するすべもなく、自然の摂理と割り切るしかありま
せんでした。
しかし、運命の日がやってきました。
大阪出張の飛行機の中で客室乗務員のお嬢さんが渡してくれた一冊の本をパラパラとめくっていると、どこかの医学博士が書
いた記事が目に飛び込んできました。
それは、
ニューヨーク警察官内で起きた凶悪事件におけるパトカーや救急車の出動回数が「月齢に
支配されている」という興味深い内容でした。つまり、ある一定の月齢の時に人間の思考能力が散漫と
なり、交通事故や殺人事件が多発するとの指摘だったのです。
この時私は思いました。
「
人間の思考能力に影響があるなら、魚にもあるだろう・・。待てよ・・クチジロイシダイの場合はどうな
んだろう。警戒心の強い老成魚も、ある一定の月齢の時には持ち前の警戒心が鈍り、油断してしまうの
では?」
この仮説が思い浮かんだ時、熱い興奮がこみ上げてきました。
そしてこれが、釣れる潮と釣れにくい潮がある謎を解明する糸口へとなったのです。
それから猛勉強と研究、そして実際のデータとの比較検証を重ねた結果、ハッキリとした方式の存在に
行き着き、これを
「時間月齢方式」と名付けるに至りました。
最高の可能性を備えた潮をSS潮、その次をS潮、その次をA潮、そしてB潮・・・と可能性ごとにランク分けして表示
しています。
最近5年間に捕獲された各種大型魚723匹を検証したところ、SS潮306匹(42.3%)、S潮280匹(38.7%)、A潮8
9匹(12.3%)、B潮48匹(6.6%)となりました。SS潮とS潮とを合わせた釣果は実に全体の81.1%に達し、A,B潮
の18..9%を圧倒。しかもA,B潮の釣果の約4割にあたるA潮35匹、B潮18匹は直前直後のいずれかがSS、S潮
の配列で、その影響を受けた可能性が大だと思われました。
このように、時間月齢方式をもとに割り出した予測と、実際の釣果データベースとの比較検証を進めることで、時間月齢方式への自信が確信へと変わってきました。
大漁時刻表には時間月齢方式をもとに割り出した大物時合いの他、大型魚釣果データベースと月齢方式時合いと
の比較検証なども掲載されています。
ぜひ手にとってご覧いただき、そしてあなたの地元の釣り場で試してみていただきたいと思います。そしてそれが大
物への果てなき夢が現実となるきっかけとなればこんなに嬉しいことはございません。
関東方面でこの大漁時刻表を販売して下さっている釣具店様のスタッフやお客様の間で、「これは凄い!」と口コミで広がって行き、それが釣りビジョンスタッフの耳にとまったのでしょうか、突然の出演依頼が舞い込んできました。
その時の動画へのリンクを置きますので、ぜひご覧ください。
☆映像1
▶映像再生
※音が出ます。ボリュームに気をつけて下さい。
【番組内容は以下の通り】
■月齢方式誕生ヒストリー
☆映像2
▶映像再生
※音が出ます。ボリュームに気をつけて下さい。
【番組内容は以下の通り】
■月齢とは?時間月齢方式と
は?
■時間月齢方式ココがすご
い!
1 サンプル数が凄い!
2 多様な魚種に対応!
3 的中率が高い!
■直近のオススメ釣行日は…